夜行録 - 酔歩.net

"エンドーチェーン自社１７２万株買い戻し　西友との関係解消

　不動産賃貸業のエンドーチェーン（仙台市）は９日までに、西友（東京）に売却した自社株約１７２万株を買い戻した。発行済み株式の１６％に当たる。業績復調を背景に、自己資本比率を高めるのが狙い。西友との資本関係はなくなる。

　買い戻しは昨年１２月２１日付で、額は数億円。エンドーチェーンの発行済み株式は１０５０万株で、今回の買い戻し分を入れて自社保有は全体の約２７％に当たる２８０万株となった。

　エンドーチェーンは宮城県を中心にスーパーを展開し、１９８０年代は最多で４８店を経営した。しかし、業績不振に陥り、９１年、西友に自社株の一部を売り渡して小売業から撤退した。社名もエステートエンドーに変え、事業も不動産業のみに縮小した。

　その後、ＪＲ仙台駅前に所有する商業ビル「イービーンズ」の家賃収入で業績が好転。２００３年に社名をエンドーチェーンに戻し、西友に自社株の買い戻しを持ち掛けていた。

　エンドーチェーンの須藤秀明統括取締役は「今回の株の買い戻しによって、経営再建計画が完遂した。経営はＶ字回復し、安定軌道に乗っている。今後も地域に支持される店づくりをしたい」と話している。

2008年01月09日水曜日 "