例によって謎の深夜映画なわけだが
テロの恐怖に怯えて戒厳令をしいてしまう話。というところで、パト2もテロに怯えて戒厳令の話だったなぁ、と思い出す。判りにくいけど。
パト2では川井憲次のかっこいい音楽とともに軍の配置が終わると、翌日にはもうなにごともない日常が始まるのだったが、こっちの映画では容赦なく軍の暴走が始まる。これがアメリカ人にとっての地獄なんだな、というのがよく判る。人種差別と権利の侵害。
で、ぼぉっと見ていて、要するに 911 ネタだろと思ったら、実は 911 前に作られていたとのことで驚く。
それにしても最後に、ちゃんとかっこいい決め台詞シーンを持ってくるのは偉い。押井はそういうケレンに乏しいからなぁ
あと話のキモは、軍隊というのはハンマーのようなもので、やはりハンマーを持った別の奴と殴り合うのには役に立つが、テロというのは蚊のようなものでたとえマラリアを持っていたとしても蚊ごと自分の体を叩く訳にはいかない、ってことなんだが、それって自国のテロに限らずイラクだろうがアフガンだろうが、ハンマーで蚊を叩こうったってしょうがない事は一緒なわけだ。
非対称戦とか言いはするけど、蚊を叩く用のなにかは結局ハンマー以外の何かを開発しないといかんようだな、という気分になる話だった。